今日も、つらつらと、ゲーム。

YouTubeに投稿している動画の補足だったり、普段考えてることを書いてみたりしようと考えてます。頑張るかどうかは未定です。

【雑記】チュウニズムでの虹レ達成における「下埋めvs高難易度特攻」【CHUNITHM】

 

どうも、その辺でチュウニズムをやっている者です。

さて、今回は以下のツイートについて、ちょっと真面目に考えてみようと思います。

 

Q.虹レに絶対行きたい!
けどこの先どうするか不安…

A.下埋めをしましょう!!
その方がもっと上手くなれます!!

ってことなんで金レ、プラレで伸び悩んでいる人は高難易度特攻をやめて下埋めをしましょう!!

— 若菜♪

 

このツイートを見た当初は断言しているのも引っかかり*1うーんそうかな?」と疑問に思っていたのですが、引用RTを見ていると「下埋めしたらバリバリうまくなった」など、どうやら一概に言えない様子でした。

そこで、今回は「チュウニズムの虹レ達成」において(一般論とは異なるため強調してます)、"下埋め"と"高難易度特攻"のそれぞれの特徴とその優劣について整理し、どうやっていけば良いのか話していきます。今回は専門用語が結構あるので、未プレイの方はちょっとキツいかもしれません。

なお、ここで2つほど言葉を定義しておきます。

 

下埋め:レベル13+以下の譜面を順々にプレイしていくこと

高難易度特攻:譜面定数14.5以上の譜面をプレイし続けること

 

では、早速見ていきましょう。

 

 

1:虹レになるための最低ラインってなんだろう

まずはゴールを決めなければ、それを達成するための手段を決めることも出来ません。なので、軽くですが整理しておきます。

虹レ、つまりレーティング16.00になるために必要なのは、「レベル14で数譜面SSSを出し、それ以外もそこそこの出来(レーティング値15.85~15.99)があり、リーセント枠も16.00近辺を出せる」でしょう。これは昔の虹レの達成条件からあまり変わっていないと思います。

それで、現在譜面定数14.0~14.4の譜面数は180オーバーで、その中から数曲~十数曲SSS↑を出せるようになればいいと考えれば、選り好みがしやすい・選択の道が多いと言っても過言ではないでしょう。少なくとも過去作と比べたら大分選択肢が増えています。

また、NEWになってからSSS+のランクも導入され、1譜面辺り最大「譜面定数+2.15」の恩恵をもらえるチャンスが出来ました。これにより、14.0を中心に固めるといった手法も可能となり、また13.9もレーティング値16.00以上を狙えるようになりました。下手をすればレベル14を触らず虹レになることも「理論上は」可能です。(ただし、虹レ駆け出しでもSSS+に相当苦労する譜面がいくつかあり、「それ出来るならお前とっくに虹レになってるだろ」というツッコミが出るくらいには大変ですが)

以上が現虹レ環境と、最低ラインになります。では、それぞれのやり方についてみていきましょう。

 

2:下埋め

どこまでやるかで色々変わってきますが、13+なら200譜面、13も含めると350譜面と大ボリュームとなります。単純に1回触るだけでも約117クレ、時間換算すると1プレイ3分だとして17時間くらいはかかります(13+オンリーでも10時間)。いっぺんにやろうとするだけでも大変ですね。

メリットは、「ストレスなくプレイしやすい」ことです。ある程度スコアを出せた状態が続くので、「スコアが下がっているのを見るのがイヤ」という場合はモチベーションが続きやすいでしょう。また、多種多様な譜面+頻出パターンを何回か触る事になるため、一通り回してるうちに基礎動作が身に付きレベル14の道中がキチンと押せるようになりやすいです。道中でのもったいないミスが減るため、「後は難所を押せるようになればレーティングを上げる」と目標が立てやすくなります。

デメリットは、かなりの回り道をしているため成長効率が落ちること、ただ適当にやっていると目標を見失いやすく何の成果も得られないまま徒労に終わりやすいこと、14の難所から逃げてプレーしているため結局ツケを払うのが後になってしまってるなど、一般的な音ゲー上達理論からは外れていることが挙げられます。特に3番目について、これはうまく表現されている方がいたのでそちらから引用しましょう。

 

音ゲーの下埋め必要論、例えば東大数学を解けるようにするために教科書や青チャートで演習をつんでいくような段階的に難易度を調整することが有意義なのであって、一生100マス計算をしてるようなのが意味ないやつなんですよね

— ぶっちょ

 

これは1番目と2番目のデメリットにも該当していて、「基礎練ばっかりになって肝心の技の取得が疎かになっている」リスクを孕みます。特により高い難易度に挑む場合はこれを忘れていると、「14+やってれば15出来るだろ~」と本末転倒な思考になりかねません。15は15をやることでしか上手くなりません。

少し脱線しましたが、チュウニズムでの虹レ達成の場合はメリットの恩恵もまぁまぁあり、完全に「やるな」と言い切れないんじゃないかと自分は思います。結構誤魔化しがききやすいのと、14にもないムズい配置が下の難易度にも結構ありますし。

ただ、高難易度特攻と比べたら成長速度は劣るのは確かです。それは覚えておいてください。

 

3:高難易度特攻

虹レ達成であれば、大体14.5~14.7辺りにチャレンジして、少しでも使える指・腕の動きを多くすることがメインになるでしょう。14.8以上は虹レ挑戦段階では異次元なレベルなものが多く、他ゲー出身でない限りはボロボロになるのが関の山です。ただし、体力に自信がある人が「祈(MAS)」をベスト枠に入れてるのを時折見かけることもあり、食らいつけるならいいかなとも思います。しかし基本的には14+でレーティング値の稼ぎにしてる人が多い「Fracture Ray(MAS)」などがある14.7辺りが特攻のギリギリラインでしょう。ちなみに現段階で14.5~14.7は70譜面ほどありますが、出来るかなと思った数譜面を詰めるだけでも十分効果があります。

メリットは、「最初のうちは追いつくだけで精一杯なラインから、何とか叩けるようになってきた時に得られるものが下埋め以上に多い」ことが一番でしょう。出来なかったものが少しずつ出来るようになる、そしてそのスキルは1つ下の14に応用しやすい。14の難所も14+で予習済みなので、適応しやすくなっているんじゃないかと思います。

また、14+攻略した際のモチベで14も一気に倒しやすいなど、格上を倒した時の喜びを感じやすいのもメリットと言えるでしょう。

一方でデメリットですが、波に乗るまでの時間がキツいこと、単純に下埋め以上に疲れてしんどいこと、そしてスコアが乗りにくく出来ない自分と見つめ合うタイミングが出てくることなど、どちらかと言えば精神面での負担が大きいです。先ほどの数学の例でいえば「俺はMARCHで良いのになんで早慶の問題解かなきゃいけねぇんだよクソッタレ」と言ったところでしょうか。目標に対して1つ上のものをやっているのもあり、苦しむのがイヤ(ましてやゲームだし)な人にとってはキツいかもしれません。

また、下埋めのメリットで話した「14の道中をキチンと取る」という課題に対し解決しきれていない、というのもデメリットと言えるでしょう。「赤J以上でなんとか取る」練習はできても「JCで安定して取る」練習にはならず、基礎が弱い状態なのでいざという時にしょうもないミスでスコアが落ちた…なんてことになりやすいです。

 

4:じゃあどっちが良いのって話

以上2つの方法の長所・短所をまとめましたが、結論から言えば「自分の性格に合ったものを選んだら?」です。少なくとも「チュウニズムでの虹レ達成」においてはそれが言えると思います。

効率面では言えば、断然高難易度特攻の方が軍配が上がります。成長スピードも下埋めと比べたら上ですし、ここでの成功体験は後々の成長戦略にも活かしやすいでしょう。「俺はうまくなりたい!向上心の塊じゃい!」って方はオススメです。

一方で、そう言ったスパルタ的思考は嫌だ、気持ちが萎えるししんどいと言う場合は下埋めの方が強いでしょう。ゆっくりにはなりますが、着実に得るものを得て闘いに挑む、というスタイルも一概に否定は出来ないと思います。

ただし、後者の選択肢を取っておいて「全然成長できない、クソが!」と言うのは間違っています。成長が遅い選択肢を取っておいて文句を言うくらいなら、しっかりと適正レベル帯のスコア詰め・高難易度特攻をやってください。また、「こっちの方がラクだから」と下埋めに逃げるのも本末転倒になりやすいです。やるなら、14に実力を還元する意識でしっかりとやってください。

 

4.5ちなみに折衷案ってどうなの

理想的なムーブなのでノーコメント…ですね。最初からそれ言えよ

結局はどっちかに偏らず、下のレベルでキチンと押せるところを増やす、上のレベルで食らいつける範囲を増やす、両方やるのが模範解答ではないでしょうか。何事もバランスが大事なのです。

 

5:おわりに

こんな感じでしょうか。やや長文となってしまいましたが、お疲れ様でした。

最後に、これは自分の意見ですが、「まぁ17.30だとか最高峰を目指してるわけでもないし、選択肢が多いから色々方法があっていいんじゃない?」と思っています。そこで満足するならそれでヨシ、そうでなくとも自分のペースでプレイしたいという気持ちは尊重すべきでしょう。みんな誰しもやる気の塊でプレーしてるわけじゃないですし、それぞれのモチベに合わせてプレースタイルを決めていいんじゃないかと思います。

ただ、これが最高難易度に挑むだとかその段階になるにつれ、下埋め理論は弱くなっていきます。自分もbeatmaniaIIDXで1回やらかしていて、繰り返しになりますが結局は「最高難易度は最高難易度をやらないとうまくならない」ということだけは覚えておいてください。

*1:音ゲー攻略法含めゲーム攻略に絶対はあまりないので、"強い"表現を使ってしまうと荒れやすいのが常だったりする。それを敢えて使ってる人も世の中にはいるけど