こんにちは、リオールです。
さて今回は、先日7/9(土)に川崎にて行われた大会、『赤帽杯』のレポートを書いていきたいと思います!
内容は当日までの流れがメインの「準備編」と、当日の流れがメインの「当日編」に分けていますが、需要としては圧倒的に後者の方が多いと思うのでそちらから書いていきます。 最後まで読んでいただき、少しでもゲームセンターでの大会に興味を持っていただければ幸いです。
あと、こちらが当日の動画になります。よければ観に来てください。
1:開催まで
主催含め大会スタッフは1時間前の13:30から準備を始めました。とは言っても、必要なモノはお店の方でご用意いただいてたので、結構あっさり終わりました(笑) なので当初予定していた参加受付を早めたりと、いい意味で前倒しに事が進んで良かったです。
それで、1回戦の対戦テーブルはくじで決めたのですが、その時の組み合わせがこれ。
死のBグループ、爆誕―!
この時自分はアホ&面白いからいいやくらいだったので軽くスルーしていたのですが、平均MAXレート〇〇で強豪が固まってしまい、もしこの組み合わせでなければ勝ち抜けられる確率が跳ね上がった方たちの集まりになりました。ランセレは悪い文化!w
というわけで軽率にスルーをしながら、配信の調整をしていたのでありました。
2:1回戦
そんな感じで14:25くらいになり、準備も整ったのでスタート。会場の雰囲気はまだ緊張感もあってか、知り合いの方々が話すくらいだったかなって感じの空気でした。まぁこういうのは久しぶりだし、何なら初めての方も結構いらっしゃったのでこっからって気持ちで進行することにしました。
挨拶を済ませた後は軽くルールを説明し、試合スタート。ここからは各試合をダイジェストに書いていきます。ちなみにルールはシンプル、全国対戦ベースで上位2名勝ち抜きです。
なお、表に関しては敬称略とさせていただきます。
(※各表の見方)
ex:カードネーム(投げた曲、指定ない場合はMAS譜面) 合計ポイント(内訳) (次回戦進出なら◎)
1回戦第1試合(Aグループ)
すずか 4pt(1-1-1-1)
[The ether]
イカっち 8pt(2-2-2-2)
[ひれ伏せ愚民ども!]
あすた 13pt(3-3-4-3)◎
[Papyrus]
野田(N.) 15pt(4-4-3-4)◎
[脳漿炸裂ガール]
第1試合は如実に実力差が出た試合となりました。全体を通して高精度を連発されたあすたさんと野田さんが2回戦に進出です。すずかさんの選曲『The ether』で波乱が起こるかと思えばしっかりと対策されていた、が印象的でした。アフターの飲み会でも話題になったのですが、『尖りすぎた選曲は対策されている可能性が高い』ということを示すいい例かもしれません。
また、イカっちさんの『ひれ伏せ愚民ども!』で3位が9975、1位が理論値と早速ハイレベルな試合になった場面もありました。
1回戦第2試合(Bグループ)
CV:村上奈津実 12pt(3-1-4-4) ◎
[Yume no hajimari]
LStar☆(きふゆちゃんねる) 9pt(2-4-1-2)
[セツナトリップ]
ちゃんかま 7pt[1-2-3-1]
[ヴンダーカンマー]
Solfrail 13pt(4-3-2-4) ◎
[エバ]
Aグループと打って変わって地獄の窯と化したBグループ。各々の自選は2位以上と大きく崩れることがなかったのもあり、焦点は他選に移ることになります。3曲目までほぼ差がなく最後まで分からない試合ではありましたが、ラストのSolfrailさん選曲の『エバ』が牙をむき出し、理論値を取られた2人が次回ラウンドへ駒を進める形になりました。
1回戦第3試合(Cグループ)
さくや 5pt(1-1-1-2)
[私の中の(以下略)]
さか 9pt(3-3-2-1)
[Starting Over]
じーや(1) 13pt(2-4-3-4)◎
[Her Majesty]
ふらのん(2) 13pt(4-2-4-3) ◎
[チュリラ・チュルリラ・ダッダッダ!]
Cグループは3名による2席の獲得の争いが注目点となりました。選曲は全国対戦でポピュラーな楽曲が中心となり、「メジャーじゃないけど刺しやすい楽曲」での勝負となりました。
結果はじーやさんとふらのんさんが同率1位という結果に。最終スコアの高いじーやさんが1枠、ふらのんさんが2枠へ入ることになりました。
1回戦第4試合(Dグループ)
夜桜ヨッシー 7pt(2-1-2-2)
[Sweet Devil]
かえで 14pt(4-4-3-3) ◎
[ROAD TO DREAM]
Ag2O(さんかぎん) 11pt(1-2-4-4)◎
[Dual Fractal]
Zoth 8pt(3-3-1-1)
[Funky Funny Freaky]
DグループはWACCAの大会経験者、絵師さん、動画投稿者と別の意味で濃い試合になりましたが、試合の方は最後まで白熱したものとなりました。
かえでさんが1つ抜きんでた中残りの1枠をかけた最終楽曲はZothさん選曲の『Funny Funky Freaky』。選曲者が有利と思われましたがZothさんが開幕で痛恨のミス、後半から盛り返したさんかぎんさんがその席を勝ち取りました。
ちなみにZothさんに話を聞いてみたら「なんでそうなったか分からない」とのことでした。大会の怖さを思い知りましたね……。
3:2回戦
2回戦はA~Dグループの勝ち抜いた方からうまい具合に1人ずつ配分しましたが、なかなか面白い結果となりました。
会場の空気も少しずつあったまってきて、より盛り上がってきた印象でした。
2回戦第1試合
野田(N.) 13pt(4-2-4-3) ◎
[End Time]
ふらのん 11pt(2-4-3-2)△
[YURUSHITE]
CV:村上奈津実 11pt(3-3-1-4) △
[We Gonna Party -Feline Groove Mix-]
Ag2O(さんかぎん) 5pt(1-1-2-1)
[祈 -我ら神祖と共に歩む者なり-(EXP)]
2回戦からは14+までの曲が解禁となるため大会の空気が一変、お互いがお互いを刺しまくる物騒なバトルが連発するようになりました。
野田さんは1曲目から『End Time』と一発勝負で選曲するにはリスクの高いものを投げるも1アタのみで4pt獲得、ふらのんさんも負けじと2曲目は『YURUSHITE』を選曲し、村上奈津実さん含め3人のデッドヒートが繰り広げられることになりました。
後半は村上奈津実さんの『ウィゴパ』。ここで3名が99AJを出しハイレベルな試合を展開、勝負はさんかぎんさんの『祈(赤)』へ。最後まで分からない状況が続きましたが村上奈津実さんが1位をもぎ取り、野田さんが決勝進出、村上奈津実さんとふらのんさんは同点のためサドンデスバトルへ持ち越すことになりました。
2回戦第2試合
あすた◎ 12pt(4-3-3-2)
[Pangaea]
じーや 6pt(2-2-1-1)
[眠れぬ夜君を想フ]
Solfrail 16pt(4-4-4-4)
[Sound Chimera]
かえで 7pt(1-1-2-3)
[《本能》 ~ ReCoda]
BグループはAグループと打って変わって、強者の地力が垣間見られる結果となりました。4曲中3曲99AJと安定の地力を見せたSolfrailさんが堂々の決勝進出、後を追う形であすたさんが2位で決勝進出です。 しかし、選曲が変われば結果が変わっていたかもしれないほどには点数差はなく、白熱した試合だったと言えるでしょう。
見どころは1曲目の『Pangaea』。あすたさんとSolfrailさんがお互い2落ちAJと、この組み合わせの「重さ」を見せる闘いとなりました。
3.5:サドンデス
ふらのん 1,001,420
CV:村上奈津実 1,007,227 ◎
[脳天直撃]
サドンデスで選曲されたのは、つい先日一般解禁されたばかりの『脳天直撃』。中盤までは1アタ前後とお互い競り合ってましたが、終盤の難所からふらのんさんが一気に崩れる一方で村上奈津実さんはスコアをキープ。ラスト前のトリルで4000点差を付け、残る決勝の1席を獲得しました。
4:決勝戦
CV:村上奈津実 6pt(3-1-1-1) 4位
[Garakuta Doll Play]
野田 12pt(2-4-2-4) 2位
[BATTLE No.1]
Solfrail 13pt(4-3-4-2) 1位
[U ARE]
あすた 9pt(1-2-3-3) 3位
[GARBERA]
決勝戦は全員虹ポゼ以上の真剣勝負。ここまでの戦績を見るに、誰が勝ってもおかしくないといったメンツが揃いました。
まずは村上奈津実さんが選曲したのは『Garakuta Doll Play』。安定した高精度で1位を獲得するかと思われましたが、同時押しラッシュ手前で1アタ。3-1-0と好成績ではありましたが99AJを取ったSolfrailさんに1位を譲る形となりました。
2曲目は野田さん選曲、『BATTLE No.1』。相当の実力があっても事故りやすい配置が多い中、選曲者の野田さんが1位、Solfrailさんが2位となりました。
3曲目はSolfrailさん選曲、『U ARE』。対策していなければ高得点は望みにくい曲ではある中、他の3方に1アタ以上の差をつけSolfrailさんが1位を獲得。 Solfrailさんが2位の野田さんに3ptの差をつけ1位とかなり有利な状況に。
ラスト4曲目はあすたさん選曲の『GARBERA』。指押し分野に関しては精度がバツグンな野田さんが1位を獲得するも、Solfrailさんが3位のためあと一歩及ばずという結果に。
と言った感じで、2位の野田さんに1ptの差をつけ、Solfrailさんが優勝という形で大会は幕を閉じました。おめでとうございます!
5:エキシビジョンマッチ~閉会
時間が少し余ったので、主催の私から「今回15投げる人もいなかったので、15限定マッチが観てみたい」と提案。まぁまぁ無茶ぶりなリクエストではあったと今では反省していますが、それにも関わらず決勝戦でトップを争ったSolfrailさんと野田さん、高難易度において地力が十二分にあるちゃんかまさんときふゆさんが参加し、4人によるバトルが始まりました。付き合っていただき、ホントにありがとうございます。
Solfrail 11pt(4-4-1-2)◎
[X7124]
野田(N.) 11pt(3-3-2-3)◎
[POTENTIAL]
ちゃんかま 7pt(1-1-4-1)
[TiamaT: F minor]
きふゆちゃんねる 11pt(2-2-3-4)◎
[混沌を越えし我らが神聖なる調律主を讃えよ]
まず1曲目はSolfrailさんより『X7124』。得意曲ということもあり、一発勝負ながら1-0で9700点と高スコアをたたき出し1位を獲得されました。
2曲目は野田さんより『POTENTIAL』。終盤まできふゆさんが1位をキープしていましたが最終盤の乱打で少し崩れビハインド、後ろを追っていたSolfrailさんが2-0で1位を取りました。
3曲目はちゃんかまさんより『TiamaT:F minor』。前半2曲の技巧寄りの譜面から体力寄りへとシフトチェンジ。ちゃんかまさんが1-1の9500点で1位、きふゆさんが8500点で2位と、これまでの形勢が変わる結果となりました。4位でもSSSとその時点で大分すごいんですけどね。
ラストはきふゆさんの代名詞ともいえる『混沌』。他者を寄り付けない99AJを一発勝負で決め、会場を沸かせました。
最終結果はSolfrailさんと野田さんときふゆさんの同率1位となりました。配信でポイント計算ガバってて野田さんの1位報道をし損ねて申し訳なかったですorz
ちゃんかまさんもティアマットで9500と自選の強さを魅せ付けてくれました。
普段見れないような、アツアツなバトルを見せていただきありがとうございました!
そんなこんなやっていたら終了時刻の17:30となり、表彰式へ。Solfrailさんからのコメントをいただき、無事大会は終わるのでした。
本人曰く、「1回戦が決勝みたいなものだった」とのことです。くじ引きが悪いとは言え、魔界を作成してごめんね…w
また「緊張してたんですけどAJは出せていた」なんて話もいただきました。久しぶりの店舗大会ということもありみなさん不慣れな形での参戦だったと思いますが、その中でもうまく緊張を利用されたSolfrailさんは流石だと思います。改めて優勝おめでとうございます!!
6:大会を終えて
以上、ここまでが大会の大まかな流れと試合結果でした。ここからは自分自身の感想と振り返りになるので、どうでもいい方はブラウザバックされて構いません。
まず、いい方面から振り返りますと、シンプルな大会ではありますが「またやってみたい」というお声を複数名から頂いたことでした。
ところで、大会をやりたいと思った経緯ですが、一言で表すなら「やっぱりゲーセンでみんなで何かやりたいよね」です。
コロナ禍の影響で、元々ゲーセンで頻繁に大会を開いていたゲームタイトル(QMAなど)はともかく、あまり開催が少なかった音ゲージャンルに関しては死滅し、小さいコミュニティ間で闘う、もしくはオンラインで大規模なものをする、といった形で姿を変えることとなりました。一応公式が大会をやるくらいで、ローカルで何かやるという文化はほぼ無くなってしまいました。
しかし、ゲームセンターという空間がありながらゲームの特性上会話が発生しづらく、同じゲーセンにいても声をかけたことがないと言った「同じ場所という共通性」が失われるのは、自分にとっては見過ごせないことでした。
これはあくまで自分の意見なのですが、今はオンラインゲームが活発化し、わざわざゲームセンターに行かずとも気軽に仲間とゲームが出来るという時代となりました。しかし、「ゲーセンで隣は何をする人ぞ」となるのは寂しいところがあるじゃないですか(一人で黙々とやりたい人にはうるさいと言われそうですが)。
バーチャルでのやり取りでも十分できますが、ゲーセンというリアルの場所での交流は、集まる人のランダム性が高く予期しないことが起こりやすいなど、ゲーセンならではの面白いものはあると信じていて、そのきっかけとして大会を開くことにしました。
…とまぁ、そんな思いに共感していただいた方がいらっしゃったこと、これがすごく嬉しかったです。特にチュウニズムというゲームにおいてはほぼ3年間ローカルの大会が開かれていなかったこともあり、大会出場が新鮮な気持ちである方もいて、改めて「ローカル大会の大切さ」を、心身共に体験できたと思っています。
あとは、無事に大会が滞りなく終われたことですね。てかこれが一番です。1試合ごとの時間が若干長くなったこともあり途中で少し不安がありましたが、結構時間の余裕を取っていたので最終的にはまぁまぁ時間が残ったりと杞憂に終わってくれました 。
そんな感じで、大会自体はうまく終われたんじゃないかなと思っています。スタッフとしてお手伝いいただいたsitta*さんとzothさん、店舗スペースをお貸しいただいたシルクハット川崎モアーズ店様、そして参加してくださった全ての皆さん、本当にありがとうございました!
一方で、やらかしたと思ったのが「1週間前くらいに告知すれば意外と来るんじゃない?」という甘い見通しでした。
今回大会のモデルにしたのはQMAで、結構遅めの告知が多かったため、小規模大会ということもあり遅めの設定で考えていたのですが初日は6人と大ピンチに。その後様々な方に声をかけてなんとか集まったという経緯がありますが、なんでか考えたところ『QMAと音ゲーだと大会の頻度が全然違うし、反応が違う』ことではないかと思いました。
QMAの方は公式が認定するほどに大会を連発されていて盛んな一方で、音ゲーの方はオンライン大会がメインなど、ゲーセンでの大会は隆盛であるとは言えません。またメイン層の生活スタイルの違いもあり、同じ感覚で調整したため失敗しました。それでも多くの方に集まっていただけたのは感謝の言葉しかありませんが、もう少し余裕をもって集められればよかったと反省しています。
あとは、くじ引きのせいではありますが、1回戦で1グループだけ非常に濃いものが仕上がってしまったことですね。セツナトリップ1落ち等魅せてくれたきふゆさんが1回戦敗退は大きかったです。運営としては面白かったのもあるのですが、次回までの改善ポイントとします。
でもまぁ、進行がグダグダになるなど致命的なミスがなかったのでヨシ!としましょう! 次回以降に活かしていけばいいので!!
ちなみに次回は9月末くらいで考えてます。KoPのエントリーが10月頭に来るんじゃないかなということで、ガチめのルールで考えています。コロナ情勢もあり予定通りに開催できるかどうかは8月末にならないと分かりませんが、それまでにしっかり準備しよりガチれる大会を作っていければと思います!
とまぁあとがきの方が長い感じになってしまいましたがこれで終わりにしようと思います! ここまで読んでいただき、ありがとうございました!