どうも、その辺で音ゲーをやっている者です。
―が語るには無理がある話ですが、枕詞なのでご容赦を。
2022年3月、かの音ゲーYouTuber・三田皓介氏が「音ゲー全般を盛り上げるためにグループを作りたい」とTwitterにて声を上げました。
配信者、譜面製作者、音ゲー開発者など様々な方面で「音ゲー」を愛するものが自分を含め100人以上集まり語り合い、「これ何か出来るんじゃないか」とワクワクしていた矢先、わずか1週間で主催者の引退と言う形で画餅に帰すこととなりました。
その後も残った運営陣でなんとかしようと奮起したものの、月日が経つにつれ最初の勢いはすっ飛んでしまい、現在は身内で動いてるのみに至ります。
一体なんでこうなってしまったのか。どうしていけばよかったのか。
あれから1年が経ち、元メンバーで、運営も担当していた私の視点から話せる範囲で語っていきたいと思います。
(※マズい部分があったら言ってください。訂正します)
(2022.3.4)追記
ちょっとこの記事について、事実と違う点の修正とか、思ったこととかを書きます https://t.co/kHDnJ8VOgh
— サブ田 (@SabutaKousuke) March 3, 2023
三田さんの方から補足と訂正をいただきました。ありがとうございます。
各項目の最後に反映しておきます。
1:誕生から休止までの経緯
とは言っても、一時期のブームで忘れられてるかもしれないですし、当時の体験を交えつつ簡単に時系列をまとめておきます。
3/2:三田皓介氏、Twitterにて募集の告知をする
当時YouTubeの登録者数が18万人を超え*1、耳目を集めていた三田皓介氏が「こういうのをやってみたい!」と募集をかけました。
自分自身は幸運にも当時、つべにてチュウニズム等音ゲーメインの活動で登録者数5000人を超え条件を満たしていたので申請したら通り、晴れて入会することができました。非常にどうでもいいですが、ツイッターで告知見てなかったら色んな出会いもなかったんだなとしみじみしています。
初期の条件が厳しかったということで、批判が少なからずあったのを憶えています。「誰が入れるんだよこれ?」「あの人は入るのか?」‥話題のつかみとしては強かったなって印象です。
追記
これについて三田さんのツイートでは「三田皓介が俺TUEEEしたかっただけでしょ*2」の理由が強かったと説明してますが、翌日以降の流れも含めるとこれも要素としてあったなと思い出しました。あとは、「大会に出た経験もあったし申請したのに入れなかった」など、ここの線引きがYouTubeorTwitter登録者数の明確な数字と比べて曖昧だったのもあり、不満を述べていた人もいましたね。
3/3辺り
ナゾトキ制作で有名で、音ゲーマーとしても知られている松丸亮吾さんが参戦。
この時「マジのオールスターやんけ!」と皆で盛り上がってました。ネームドがドンドン入って来る中、相対的に自分の存在が矮小になってくのがちょっと大変でしたね。。なんかたくさん喋ってアピールしてた気がします(笑)
この辺りで「このメンバーなら何やりたい?」と色々企画も出してました。もしかしたら実現できるんじゃね?とワクワクが止まらなかったですね。ゆくゆくは「音ゲー界隈を盛り上げられる」いいきっかけになるんじゃないか。この時はそんな雰囲気が強かったです。
3/6:交流会(仮)の正式名称決定→裏配信ではっちゃけすぎて炎上
その後もメンバーらと交流を続け、役職も決まった辺りで名称決定配信。そこで正式名称を「おとつな」とし、ハッシュタグを付けて応援して~!と盛り上がりが最高潮に達したのですが……後語りの内容で大炎上。
まだアーカイブが残っていたので(敢えて)貼っておきますが、三田皓介chでの表配信が終わったあと、(後番組として)てるふくchにて裏でやっていた配信が下ネタや内輪ネタのオンパレードに発展。あまりにも品がないということで炎上→"#おとつな"がおもちゃと化し、また一部が抜ける結果となりました。
自分も、すごい組織になることに所属していることに浮かれて加担してしまったので反省しています。その節はすいませんでした。
追記
三田さんの説明で「てるふく氏を悪く言わないでほしい」とありましたが、自分もそう思っています。確かに炎上があった場所はてるふく氏のところですが炎上のきっかけを作ったのはてるふく氏ではありません。
後は、炎上の一端に「三田さんが"#おとつな"ツイートを内容をみず"いいね"し、差別発言を助長するものも含まれていたため炎上した」とも書いてました。おとつなハッシュタグが出来たタイミング(大体3/6の22:00くらい)から火種はあったんですね…。
3/8:三田皓介氏、突然の引退
そんな感じで不穏な空気となっていた「おとつな」ですが、終焉は唐突に迎えることとなりました。
代表の三田皓介氏が突然の引退表明をしたのです。
引退します。 pic.twitter.com/Kq3gVwPPY1
— 三田皓介 (@MitaKousuke) March 7, 2022
理由は「オンラインカジノに参加していたことによる賭博法違反が発覚した」ことによるものでした。詳しくは知りませんが、あまりにも突然の出来事でした。
自分は当日朝、布団から起きた時にTwitterを見て知ったのですが、(おとつなとは関係のない理由で辞めて)あまりにも投げやりな形で代表を放棄したこともあり許せず、感情論にならない範囲でキレました。(日本語がヘンですが「ふざけんな〇ね!」と言いかねないくらい感情がグチャグチャだったかなと振り返ります)
人を集めてゴールしたと思ってるの?ふざけんなよ むしろスタートラインだろ
— リオール (@reole123) March 8, 2022
三田さんが求心力となってあの組織を作って盛り上げて言ったのに1週間経たずして実質解散発言してるの本当に無責任にもほどがあるだろ
せめて組織が固まるまでもう少しちゃんと運営してくれ、1メンバーとして頼む
現在は色々あって仲良くしてますが*3、これに関しては現在も許していません。後述しますが「音ゲー界全体で何か出来るチャンス」が遠のいたのは確実なので。
幸い、後日メンバー含め色んな方から「怒ってくれて助かった」と言われましたが、メンバーも納得いかない部分が大きかったと思います。
(あのTL見直すと、大体「お疲れ様でした」と労いの言葉をかける中自分だけキレてるのがちょっとクスッときちゃうんですよね(笑) 浮いちゃってる~~的な?)
3/10:活動停止
その後自分含め運営の方で緊急会議を行い、翌々日の3/10になのふらわー氏のツイートにより正式に活動停止をすることになりました。
【コミュニティ「おとの-つながり」について】
— なのふらわー@CS対策中 (@nano_flower1) March 10, 2022
参加者を代表してツイートさせていただきます。
今後『「おとの-つながり」としての企画・活動は停止』する運びとなりましたこと、皆さんにお伝えします。#おとつな #おとつな広報 https://t.co/nQNW9mkR4a
その後もメンバー内で細々と活動はしていますが、以前の活気は吹っ飛んでしまい、今はほとんど動いていないのが現状です。
以上、ここまで経緯の説明でした。
2:何がいけなかったんだろうという話
改めて経緯を振り返った際に、あっけなく瓦解した一番の理由は「三田皓介という太い(というか1本しかなかった)柱が突如なくなってしまった」ことにあります。
集まったメンバーの思惑はそれぞれあり熱意やしたいことはバラバラでしたが、ただ一つ共通していたのは「ここにいたら何かがやれるんじゃないか」という期待だったんじゃないかと思います。
それが、運営も定まってない中突如柱が失われたわけで、当然柱無き建築物は崩れ落ちることとなりました。当たり前ですね。
また、メンバー内でも諦めムードが出来てしまい、止められなかったことが拍車をかけました。
自分はその後もなんとか繋ぎ止めたいと何度か交流会を開いたのですが、初期の様な活気は徐々に失われ、やがて自分自身も諸々の作業に追われることとなり後回しとなってしまいました。何とか頑張れればよかったのですが、申し訳ないです。
せめてコンセプトが決まるまで存続できればよかったのですが、それすらさせてもらえないくらいに急落の展開になったのが痛手でしたね。
結局リーダー在中のうちに「音ゲーを盛り上げるにはどうしたらいいか」という具体案が決まらないまま空中爆散したことが、この失敗につながったんじゃないかと思います。
追記
「炎上してからも三田皓介は残るべきだったと考えてる点は非常に疑問です。」とありますが、自分自身はそれについては一切書いてません。「もしこうしていればよかった」については全く触れてないからです。(たられば述べてもしょうがないですし)
強いて言えば、「運営コンセプトと運営が決まっていれば柱が抜けてもある程度は持ちこたえられたかもしれない」です。「主柱が残ってればなんとかなった」わけではありません。それでも、「三田皓介ブランドの集まり」であることは要素として抜けるわけではなく、課題は多いと休止するかどうかの会議で話題に上がってましたが……。
3:モヤモヤのまま1年が過ぎて考えたこと
その後、自分自身も「どうすればいいのかな」とあれこれ動いてみたはいいものの、何ともしっくり来ない日が続きました。それでも少しだけでも出来る形でジタバタしたなと思います(チュウニズムの大会開催とかそんな思いの片鱗があったりしたんですよね。落ち着いてきたしまたやりたいな…)
結局、音ゲー界隈を「盛り上げる」にはどうするのがいいのか。自分なりの回答ですが、敢えて語彙力をゼロにするなら「音ゲーは、いいぞ~!」って外に向けて言い続けることなんじゃないかなと思います。*4それで敷居が少しでも下がるのならドンドン言ってくべきでしょう。
自分なんかは2016年頃とかなんとなーく音ゲー動画を上げてたのですが*5、それでも「リオールさんの動画でチュウニズム始めてみました!」って声を時々聞きますし、少なくともこれだけでも十分効力が出てると思います。
ただ、現在はVTuberやAPEXなどのFPS勢の拡張なり様々な事が変わって、以前よりは「単純に動画を上げて見てもらえることは少なくなった(=時間と言うパイの取り争いが激化した)」のは事実です。これは自分にも言えた話ですが、上のスタンスを変えずに見てもらえるような動画を作るにはどうしたらいいのか、が今後の課題になりますね。
あとは、どうしても「内側」に向けての声になりやすい。ファンを中心として盛り上がることも大事ですが、音ゲーを「外」へ向けていくことも必要なんじゃないかと思います。あとは、プロセカなりライト向け音ゲーからコア向け音ゲーの方へ誘導するとか。
それに対する解決策の1つは「外に発信するイベント作っちゃえばいいじゃん」。RTA in Japanのようにまでは行きませんが、「外」を意識した、音ゲーマーが中心のパフォーマンスイベントをドンドン増やしていく(すでにやってるところはありますが)。時間が許す限りではありますが、そういうのに積極的に活動出来ればいいな…なんて思います。もう実際RiJにノスタルジアとして殴り込みにいった方もいましたからね。あとDDR。*6
うん、まだまだ曖昧だけどなんか出来たら面白そう。
追記
この辺も補足で言語化してくれて助かりました。「音ゲー」として楽しいだけじゃなく、「ゲームとして」楽しいを伝えていく、なんてことをアピールしていけるとよりいいですね。
4:また集まりたいねって話
途中からほぼ自分の話が中心になりましたが、そういう事を考えるために「おとつな」はあったんじゃないかなと思います。活動休止後も「自分にとってどうすれば良いか」と真剣に考え、中には会場を貸し切って1vs1の音ゲーバトルを1人で企画した猛者もいました。
それぞれ違った視点でモノを考えてるのでまとまるのは時間がかかるのは間違いないですが、それでもそれなりに考えて活動してきた者の集まりなわけですし、きっと面白いものが出来るんじゃないかなー…と思っています。まぁ他人頼みな現状だとまだまだ先の話になりそうですけどね…。
そんな感じで、今回は終わりにしようと思います。
ではでは~。
*1:確かそんくらい。間違えてたらスイマセン
*2:
https://note.com/3z78/n/n1ddd3cc63a37
*3:自分自身は三田さんという人と付き合っていきたいなって思ったので。こんなところで言うのもアレだけどいつもヘンなことに付き合ってくれてありがとう
*4:ゲームシステムに不満があった時に「批判」するのとはまた違った問題ですので、決してマイナスの声を上げるなとかそういうことじゃないのはご承知いただければ
*5:録画できるゲーセンがそこにあって、なんか観てもらいたい欲がすごかったからって程度だったんですけどね(笑)
*6: https://youtu.be/vruVlMUK0c0とか。レギュレーションが面白いよね